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ヒンターホフHInterhof「裏庭」という名のアパート [works 集合住宅]

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ご無沙汰です。

以前ブログでご紹介した、東京は中野区上鷺宮で設計監理中だったアパートが完成しました。
「It is not delightful to have friends coming from distant quaters ?」
https://saw.blog.so-net.ne.jp/2017-12-07

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先日行った見学会での一コマ。
鉄筋コンクリート造の廊下と階段に囲まれた「裏庭 Hinterhof」はお施主様と共にこれから時間をかけて
樹木を植え、気持ちの良いお庭にしていく予定です。
この裏庭、裏庭といってもアパートの各世帯は廊下を介してこのお庭に面するのだけれども、

この眺めて暮らす裏庭というか小さな広場というか、このスペースの大事さ、強さを表明したく、
鉄筋コンクリートの回廊のような廊下と階段がつくられています。

みんなが眺めて暮らすパブリックな部分を強く、個人が包まれる室内部分を木造で優しく…そんなことを考えました。

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廊下に面した窓からバルコニー側の通路へと視界も風も通る。
作り付けのカウンターデスクに座って、花を飾ったり本を読んだり、
あるいは外を眺めながらここでご飯を食べたり。

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2階の廊下もちょっと広い。
廊下を通過動線だけにしないで、何となく生活の中で眺める余地というか空ショットいうか、
生活の一部に積極的にしたかった。
パブリックな鉄筋コンクリートの階段廊下と、プライベートな木造部分の素材感やスケール感が、スチールで

作った手すりでつなぎ合わされ、導かれていくイメージを持ちました。

縦材は足場を組むのに使う既製品の単管パイプ。昭和の木造アパートの合理性をリスペクトしたV字縦格子は9φの異形鉄筋と横材のFB-50*9はドブ漬けで仕上げた。
コンクリートの「ラフさ」に合わせつつ、スチールのカッチリさが
ジョイントはジョイントらしく、ボルトはボルトらしく、荒々しくともエグザクトリーで真面目そうな手すりを目指した。

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廊下や裏庭に面したLDK。その先に鷺宮の家並みが遠くまで見通せる。
自分の住んでいる場所が、ここだけではなく、もっと遠くのどこかへつながっていることと感じさせるような

眺めをつくりたかった。

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ファミリールームのエントランスは「ウォークインクローゼット」ならぬ、

「エントランス イン クローゼット」をイメージしました。
飾り毛はないけど、収納量がいっぱいあって、質朴にカッコよくモノを整理して暮らしたい…
そんな思いからプランを考えた。

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シナランバーで仕上げた、エントランスインクローゼットを抜けるとLDKが見える。

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限りなくワンルームに近い2DKをイメージした。

設計者のルックスを知っている人は、ルックスより爽やかな空間で意外かもしれない(笑)

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鷺宮の周りに広がる家並みと似ているような、チョット違うような姿。

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教え子であり施主であるシノさん、その旦那であり共同設計者であるスイス人アレックス!
建物の施工を請け負っていただいた澁谷工務店さん!

スチール手摺製作をお願いしたヒラミヤさん!
http://hiramiya.co.jp
そして気軽にサインシートを作ってくれた東京メイカーさん!
http://www.tokyo-maker.com
とても感謝しております。ありがとうございました。
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ただいま入居募集中です。
お問合せは下記の不動産屋さんまでどうぞ。
アパート名はヒンターホフ Hinterhof !
東京R不動産
https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=4469

エイブル 鷺ノ宮店

https://shop.able.co.jp/000000016/

日昇ホーム 鷺ノ宮店

https://www.nissho.co.jp/shop.html
Hinterhof募集図面.pdf


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161228バーゼル建築ツアーの1/適材適所、ユルいトコとピシッとしたトコ [見聞記いろいろ]

あくる12/28はチャリンコで、アレックスセレクトのバーゼル建築ツアー。

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朝の主役は私よ、とやはりスイス。しかし昼も夜もチーズは主役なのであることを、

この先実感するのであった(笑)

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結構お気に入りになったコーヒー味のヨーグルト。これは日本でも発売が待たれる。

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さて腹ごしらえをして出発だ。
階段室に面したアレックス&シノさんちのエントランス。
シノさんによればスイスでは初対面の人は靴のまま家に入れるけど、

二回目からはエントランスで「靴脱いでね」っていうのが習慣とのこと。
確かに後日、アレックスの実家に行った際も年越しのパーティに行った家も脱がされた。

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街を眺めてみると、日本の家は縁側があって半屋外で中間領域がウンタラカンタラ…って

いうけど、はるかに半屋外的な空間が充実していることが目に入る。

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この丸いやつはヘルツォーク&ド・ムーロンの初期の建物らしい。
現場で打ったコンクリート、工場から持ち込んだプレキャストコンクリート、
スチールのパネルや手すりのコンビネーションがとっても良かった。

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ヘルツォークの事務所の門も鉄の使い方が絶妙。

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アレックスの趣味がよくわかる。それは僕にとって、こいつは面白そうなヤツだなぁ

と思わせるところばかりだった。

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Lovely!、careflly!を連発しながらバーゼルをチャリンコでフラフラする

スイス人と日本人のグループであった。

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ディナー ディナーだったかな?初期の建物らしい。これ好きだった。

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表面積の作り方、というか段階的な空間の作り方、守り方、滲み方が素材によって、
とても注意深く整理されている。

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孔は孔らしく、でも守りは鉄らしく。

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コンクリートの躯体は躯体らしく、居場所をつくり、柔らかいバルコニーをつくる。

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雨受けのアングルがとっても繊細。

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ピシッとしてる。シールがないからか。スチールがピシッとピリッとヒューマンな大きさで、

引き締めているので、コンクリートがおおらかに見える。

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つるんとしてないので、鉄とコンクリートの建物なのに、柔らかさを出している。

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何百年も細かく鉄を使う伝統があるからか。

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そんなこと考えながらサイクリングは、つづく。
ライン河に開けたノバルティスの建物群まできた。

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おまけ
BASEL



グレーゾーンと言っても色々ある/2016年スイスの旅を思い出した [見聞記いろいろ]

ちょうど一年前、2016年12月27日バーゼルはアレックス&シノさんのアパートにて。

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上鷺宮1丁目アパートメントの設計パートナーであるスイス人、
アレックスはワイフであるシノさんと共にスイスに帰国したのであった。
It is not delightful to have friends coming from distant quarters/上鷺宮 1丁目アパートメント新築工事
http://saw.blog.so-net.ne.jp/2017-12-07
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教え子でもあるシノさんから新しいアパートの設計を、スイス人であるアレックスと共働してもらえないかと持ち掛けられた時、アレックスが日本に一時滞在すると聞いた時、「アレックスが日本に来るのに、俺はスイスに行ったことがないじゃないか!」というのが最初に思ったことだった。
アレックスだけに日本を感じさせて設計するのはズルイ、俺もスイスを感じたいと。(笑)
一年前の12月、急遽スイス行きを決めたのだった。

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羽田からフランクフルトで飛行機を乗り換えてバーゼルへ。バーゼルの空港はなぜかフランスにあって、だけど空港から路面電車で20分ほどでバーゼルのシノさんたちが住んでるアパートに着いちゃったのだが、部屋に差し込む

朝の光がとってもキレイだった。

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100年は経ってるというフローリング。

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バーゼルで最初の食事。クロワッサンじゃないよ、ギフェリだそうな。美味しい。

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お腹を満たして、バーゼルの街へ散歩に。
路面電車を見て育ったので、路面電車のレールがあるだけで安心する。

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バーゼルは泉の生水が飲める。
街もこざっぱりしているし、家の入口で靴を脱ぐ習慣があるし、やや遠慮する習慣もあるらしいし(笑)、

とっつきやすい感じ。

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写真を見返すと、ビミョーにグレーっぽい色の組み合わせが気になっていたのがわかる。

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派手さはないけど、主張はある。

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キレイじゃないし整ってもいないけど、合ってるというかまとまってる。
同じだけど違うというか、違うけど同じというか。

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色違いの愛車を見つけた!やはりスイスではグレー系なのねw

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ヘルツォーク&ド・ムーロンが手掛けた民族博物館の増築。
下から見上げると、とってもキテレツでいかにも現代建築なのだが、

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街を歩いてると、フツーにガタガタした古い建物もあるので、ヘルツォーク&ド・ムローンのかたちが生まれるべくして生まれる街なのだと思ったりした。
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アレックスとシノさん。彼らのアパートに居候しての一週間が始まるのであった。

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つづく。

BASEL



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It is not delightful to have friends coming from distant quarters ?/上鷺宮1丁目アパートメント新築工事 [works 集合住宅]

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現在工事中、集合住宅の現場にて。
西武新宿線鷺ノ宮駅から商店街を抜けた徒歩10分、
中央線阿佐ヶ谷駅と西武池袋線中村橋駅を結ぶバスが走る中杉通りからチョイと入ったところです。
環七にも近くて車やバイク、自転車があれば相当便利なとこかも。(阿佐ヶ谷から自転車で10分位かな)

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9月上旬に執り行った時更地だった敷地も、

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綺麗な基礎をコンクリートで打設して、現在大工さんが入って木工事の真っ最中です。
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住宅街の中にぽっかり空いた広場のような駐車場に面して、あるいは広場の視線を受け止めるようにアパートが
建っている。

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20㎡位の1DKが2つと、40㎡位の2DKが3部屋、計5部屋の木造アパートメント。
今回の上鷺宮1丁目アパートメントの設計、いろんなことをフィードバックしている。
廊下や階段部分のパブリックな部分を鉄筋コンクリートで作った駒沢アパートメントや、
「愛されてる感じがする時/駒沢アパートメント102再訪」
http://saw.blog.so-net.ne.jp/2012-09-15
今年4月に竣工した代々木上原の集合住宅での痺れるくらいギリギリスケールの設計、などなど。
「上原スタイル」
http://shimizu-a-workshop.com/pg361.html





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広場のような駐車場の一角に面した場所で、キリッと建っている建物。
打ち放し鉄筋コンクリートでできた階段と廊下と、橋。
それに囲まれた小さな広場をつくる。
全ての部屋は南側のバルコニーと北側の廊下、二方向に開けています。
鉄筋コンクリートで出来た安心感のある、ちょっと幅広の廊下、その先にある小さな広場に面して暮らす。


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そしてこの上鷺宮1丁目アパートメントの設計は、アレックスというスイス人の建築家との協働設計なのです。

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まさに今から一年前、アレックスと一緒に設計をすることになったけど、
スイスに行ったことがない僕としては、スイスとは?スイスで育った人間のバックボーンとは?
と、こっちはスイスのことなんか全然知らない。
それで思い立って、去年の年末年始の一週間位のスイスへ。
一緒に建物を見て歩いたりした。

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来日してからもインスピレーションを共有しようと色なところに出かけたり、
時には僕が設計した建物の竣工写真にモデルで出演したり(笑)
(撮影:傍島利浩)

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上鷺宮一丁目アパートメント、またブログで紹介します。
時間があればスイスで撮った膨大な写真も(笑)
来春、竣工予定です!

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ドームは一日にしてならず/コテトラat若洲ワークショップ2017秋 [workshopひかりうんそう]

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11/4、5の土日に行った若洲海浜公園でのワークショップ。

自分の意図を他人と共有するための図面の大切さを痛感。

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今回つくるドームは10種類の長さ、計516本のストローで構成されている。ストロー毎に色分けした配置図面に基づいて、10種類のストローをみんなで繋いでもらったのだけど、図面が分かりにくかったり、ストローのマーキングが分かりにくかったりして、作りにくいことが判明。図面を書いた本人が、わからなくなるようではダメ(>_<)
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でも皆さんの努力のおかげで、3時間ほどでドームは完成したのであった。
土曜日参加の皆様、ありがとうございます。

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わかりにくい図面ではあったが、自分が書いた図面によるストローの配置や長さが適切であったことに一安心。
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結構デカイ。直径が5mあるとストローに囲まれたドーム内部の面積は約20㎡。ワンルームマンションと同じ位の大きさだ。
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ストローで作ったドームに人が住める訳でもない。
丈夫でもない。(事実土曜日の夜に吹いた強風で、あくる日曜日の朝見たら壊れてた!)
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でもキレイだと思う。
建築が建築足り得るのは、コミュニケーションがかたちになっているか、だと、今回のドームづくりで思った。
唐突に建築で、相当言葉足らずでゴメンなさいだけど、
一つのかたちをつくるために、準備して、図面を書いて、人が集まって、議論して、意図をシェアしてつくる。
すごいベタに感じました。
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スタッフが入れ替わった明くる日曜日。
親子連れで賑わうドームであった。
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ワークショップにお越し頂いた皆様、ドームづくりや子供さん達とのコテトラづくりに参加いただいたスタッフのみんな、この場をお借りしてどうもありがとうございます!
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